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自然体

クセがすごいらしい。字の話だ。会議で書記を任されたのでちょっと低めに架けられたホワイトボード相手にに四苦八苦していたら、クセがすごいと言われた。読めない字ではないとのことなので、会議はそのまま続行し、なんら不都合もなく終了した。

 

自分の字がどういうクセなのかを説明したいけどここはインターネットなので難しい。そもそも字ごとに書きかたが違うのできりがない。例を挙げると「る」が「こざとへん」みたいになる。

クセがついた原因は、授業中ノートを取るのが退屈だったのでお遊びで書道家みたいにズバババーンキュッと書いてたら楽しくなってしまったことにある。書道家スピリットのおかげか、汚かった字はかろうじて読めるレベルにはなったけど、今でも心の中でズバババーンキュッって言いながら書いている瞬間がある。そんなんだから真面目に勉強しているようでその実、内容はさっぱり頭に入ってなかったりする。

 

みんなどこかしら字にクセを抱えている。年配の方になると特に。達筆という言い方をするけど若造の自分にはクセがすごいとしか思えない。読めなかったとしても達筆と評されると何も言えなくなるのでずるいと思う。

そんな人にも達筆じゃない時期があって、達筆になりかけのときの字はそれはもうクセがすごかっただろう。

汚い字はともかくクセのある字は矯正する必要がないのでほったらかしになり、年を経るごとに、癌のようにクセの深度は増していく。子供の頃の汚い字から、普通の字なるようにと矯正されて、やがてそれぞれのクセを獲得していく。普通のきれいな字なんて、インターネットや印刷機の中にしかない。クセなんて言っているけど、ほんとうはクセ字なんてものはないのだと思う。みんな自分の文字を持っているというだけだ